絶滅危惧種?

オシムと岡田のやり方の細かいところの違いまでわかりませんが、突き当たる問題は一緒なのではないでしょうか。日本代表の点の取り方は、相手ゴール前までボールを持ち込み、さらにそこに人数をかけて…というものだと思われます。憲剛が岡崎にあてて、遠藤に落とす、上がってきた長友に渡して、ゴールラインまで切り込んでいって、マイナスに返したところにまた、憲剛が走り込む…みたいな。

全てのタイトルを取り尽くした昨期のバルセロナが、最も苦労した試合はCL準決勝のチェルシー戦。
ヒディング率いるチェルシーは徹底的に後ろに人数をかけ、ポゼッションで勝るバルサに最終局面で、勝負をさせませんでした。ほぼパーフェクトだったチェルシーを退けたのは、奇跡としか言いようのなかった、イニエスタの一発と、バルサ寄りの審判の判定でした。
今期グラウディオラが、エトーを捨ててズラタンを取ったのは、この一戦に現状のチームの限界を感じたから、ではないでしょうか。195cm95kg。尚かつとびきり上手い。スペシャル中のスペシャル。カンテラ出身のシャビやイニエスタは素晴らしい。僕も大好き。でも点を決める役所には、それなりの人材を他所からひっぱってきているのは、昔から変わっていません。「体が小さくても…」「フィジカルが弱くても…」ということで、日本人が必要以上にバルサや、スペインサッカーにファンタジーを描いちゃいけません(でも、小さい選手は大いにシャビやイニエスタを学びましょう)。

日本代表は、6月の南アフリカでは、今の戦い方の延長で行くのだと思います。現状では、たぶん他の監督がきてもそうは変わらないのではないでしょうか。だから、本番にコンディションをピークに持っていって、オランダ戦の前半のようなゲームを一試合続けて欲しい。それで玉砕したとしても、僕は支持します。冷めてません。 

ただ、先々このままでいいのか、となると話はちがいます。「人とボールが動くサッカー」それはそれでいい。日本人がようやく描くことのできそうな、自国のサッカースタイル、のような気がします。でも、国際試合で通用する本格的なFWは必要。絶対。でかくて、強くて、上手い。決して、素材がいないわけではないのです。平山。渡辺千真。大迫…。彼らのようなタイプがいてこその、玉田や岡崎や大久保ではないかと、僕は思う訳ですが、いかがでしょうか?

みぞれ降る土曜日に、あるゲームを観戦してたらかぜをひいちゃって、先週てびサルをおまかせしちゃいました。その晩に見た、日韓戦がどうもひっかかって、まだ微熱が下がりません…。 (kazu)

14日のてびサル 参加15、コーチ2、ギャラリー4。