新潟合宿 その3 Ni-gatta Hold On Me

新「潟」というくらいで、きっと潟に由縁があるに違いない、潟がたくさんあるに違いない。
お土産もご飯もいいけれど、新潟に行ったなら、きっと潟を見なくちゃだめでしょう。
…というわけで、試合の隙間に「潟」を見に行って来ました。


そもそも、新潟の小さな町に安藤忠雄設計の図書館がある、と知ったのが発端で、時間が出来たらその図書館を見たいと思っていました。
安藤忠雄といえば「光の協会」など有名な建築物がそらもういろいろありますが(http://www.hetgallery.com/ando.html)、国立国会図書館国際子ども図書館(上野)がとても印象的だったので、規模は違えど、きっと雰囲気のある図書館に違いない、見てみたい、と思っていたのです。
インターネットで調べるとなんでもわかってしまう世の中、その豊栄図書館を探しているうちに、図書館は福島潟という潟の近くにあることがわかりました。そんなら立ち寄ってみよう、ということになりました。


田園の広がる穀倉地帯、そこに静かに潟はありました。

水、鳥、蓮、葦、風、木の舟。。。
本当に静かです。




その福島潟の片隅に、印象的な建物が。

ビュー福島潟という、展望室を備えた、潟の歴史や資料を見ることの出来る建物です。
青木淳という、これまた日本だけでなくLOUIS VUITTON NEW YORKなんかも手がけてる人が設計。(http://www.aokijun.com/ja/works/
そのそばには、ビオトープもありました。

また、潟ではひっそりと水質調査もしていました。

自然は、ほったらかしておけばずっと昔のままかというとそういうわけではなく、やはり何らかの手を加え保全することで昔の状態を保てていられる、ということなのでしょう。




近くには豪農の邸もありました。
http://www.ichishimatei.jp/
もう閉まっていて中までは見ることが出来ませんでしたが、かつての繁栄のほどがうかがえます。
新潟には豪農の邸が、あちこちに残っているらしいです。
商業や工業が発達していなかった昔は、米のとれる地域に人が集まったと言います。その中でも、開拓に成功し、人を使い、土地をどんどん吸収して富を蓄えていったのが豪農なわけですね。



日も傾いてきたので、名残惜しかったけど(このままいたら、灯がなさそうなので帰れるか心配)、潟をあとにして図書館へ。

もう時間は過ぎていましたので、閉まっていました。中も見たかったけど、外観だけでも充分。図書館前のアプローチもいい感じでした。



しかしなぜ名のある建築家の設計の建物が、新潟の片隅にあるのか?
謎です。
豊栄図書館の外にはオブジェなどもあるのですが、そこには地元の工業団地寄贈とか書いてあって、そもそも文化に対して理解の深い土地柄なのか?と、これもまた謎でした。



なかなか奥が深いぞ、新潟。(A)