新企画

前回のてびサルは今期最初のてびサルジュニアでしたが、半面の中学生の指導を高校三年生にやってもらいました。
てびサルができなかったこの期間に、あの場所と時間の今以上に有効な活用法をいろいろ考えていたのですが、その一つとして「将来サッカーの指導者を目指す若い人の、コーチングを練習する場」というアイデアを思いつきました。

きっかけは、あそこでプレイした中高生や大学生に、指導者を志望する者がいることを以前から知っていたこと。
時間、人数が決まっていて、私の毎週の練習も、ほぼ流れが決まっている。方向性を共有してもらえば、練習案も作りやすいのではないかということ。現役のサッカー選手の言葉は、私とは違う生の感覚があり、中学生にとってもきっと得るものも多いのではないかということ、などです。

自分とは違う世代(しかも複数の)と接し指導する時に、何が一番ポイントになってくるかと言えば、相手との関係の取り方だと思います。指導する中身がいい加減だったり、間違っていては話になりませんが、どんなに良い中身でも、上手く伝えられなかったら何にもなりません。
12、3人の中学生に「集まろう」と言って集合させ、挨拶をし、ひとことふたこと話す。やってみた人ならわかると思いますが、それだけでも初めてなら緊張するものです。人と人との関係ですから、当然それぞれ違います。でも、話したり、説明したり、注意したり、と言った部分は経験を積むことで、かなり自信を持つことはできます。

私は、10代から20代のある時期に、世代や立場を越えてかなりの人数の人達と出会いました。大勢の前で話したり、号令をかけたり、時には声を荒げたりしたこともありました。その時は必死で、何かそれを将来役に立てようなどとは思ってもいなかったのですが、大学三年時に母校に教育実習に行った時、担当教員に「君、なんか、慣れてるね」と言われたことを覚えています。40人ほどの中学生の前で授業というものを初めてやった時、その内容はともかく、話すという事に関してだけは、確かにごく普通にできました(まあその「慣れ」ゆえにしっぺ返しをくらうことにもなるのですが…それは置いといて)。


二時間の枠の中で、あるテーマに沿って練習案を作り、実際に中学生相手にやってみる。月に一回でも、積み重ねれば、例えば私のようにいつか教育実習に行った時にも何らかの役に立つはずです。

私も、彼らの指導員然とした立場に立とうなどと思っている訳ではなく(そもそも、それほどの者ではありませんし…)お互いに良い刺激をもらえれば、と思っている訳です。
私は小学生の練習を、高校生の三人は中学生の練習をやって(一人がメインでやって、二人がサポート役でした)、終了後にお互いに簡単に反省会をやりました。
シンプルですがなかなかいいアイデアだったと、帰りの車の中で悦に入ったことでした。

またやろう。

10/14のてびサル 参加23 コーチ5