クラシコを見よう!

11月30日の早朝、スペインリーグでバルセロナ×レアル・マドリー戦が行われます。伝統の一戦。スペインでは『エル・クラシコ』と呼ばれ、数あるダービーマッチの中でも、世界中のサッカーファンの注目を最も浴びるもののひとつです。

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バルセロナは、現在、世界のサッカーを牽引しています。昨シーズンはチャンピオンズリーグ連覇は逃したものの、国内リーグは制覇。パスサッカーの極みとも言えるスタイルは、成熟の域に達しています。ヨーロッパ選手権とW杯を制したスペイン代表は、バルサスタイルのコピーと言っても過言ではありません。


一方、マドリーはサッカー界の老舗中の老舗。クラブチームのトップブランド。カンテラという下部組織出身者中心でチームを構成するバルサに対し、こちらは大枚をはたいて選手を呼び集めます。かつて、ジダンフィーゴらを擁して『銀河系軍団』を作った時のペレス会長が昨年就任すると、マンUからロナウドミランからカカーらを獲得。日本代表監督として交渉があったとされる、ペジェグリーニの元、覇権奪還を目指しましたが、力及ばず。ペジェグリーニは1年でクビを切られました。


メッシ対ロナウドなど、見所はたくさんありますが、今回のクラシコの目玉は、なんといってもペジェグリーニに変わってマドリーの指揮を執るジョゼ・モウリーニョです。昨年、インテルを率いてチャンピオンズリーグ準決勝でバルサを撃破。決勝でバイエルンを退けて、インテルに45年ぶりの栄冠をもたらしました。さらにセリエAコッパイタリアを制し、イタリア初の三冠を達成。プレミアリーグでもチェルシーでタイトルをとっている彼は、史上初の三大リーグ制覇という野心を抱き、ついにレアルマドリーの監督に就任したのです。


この人、本当に嫌われ者で、特に日本人受けがめちゃくちゃ悪いような気がするのですが、率いたチームの選手には、ものすごく慕われているそうです。ともかく、実績、実力、キャラクター、全てにおいて、ヨーロッパサッカーの顔です。とても興味深い人です。一方いかにも「いいものキャラ」のバルサ監督グラウディオラとの采配対決。マジ、必見です。


レアルはW杯の活躍で、ドイツのエジル、アルゼンチンのディマリアらを、一方のバルサはW杯得点王ビージャを獲得。彼ら新戦力もフィットしてきています。でも私は、大好きなシャビとシャビアロンソの二人のプレーを一番楽しみにしています。


シャビは顔も地味だし、小さいし、強くも速くもない。派手なドリブルをするわけでもない。およそ、スーパースターのイメージからかけ離れていますが、バルサのパスワークの中心です。
なんだろう、上手い表現かどうかわからないんですけど、オーケストラの第一バイオリンって感じかな(ぜんぜんわかりませんね)。
彼がボールを止めて蹴る。シンプルだけど上手い。だから見ていて気持ちがいいんです。

さてさて、結果はいかに。