kazu goal

今月もてびサルは再開できません。残念です。


さて、まだ記憶に新しいですが、チャリティマッチでカズが決めたゴールは、日本のサッカー史におけるカズの存在を思い起こさせてくれるものでした。鬪莉王が頭で落としたボールに反応したわけですが、私はカズがセリエAジェノアで唯一決めたゴールを思い出しました。
ブラジルからの帰国後、読売クラブに入団当時はウイングとして活躍しましたが、彼のプレーヤーとしての才能は得点力にあったように思います。釜本以降、ストライカー不在を言われ続けていた日本で、全盛期のカズは、まさに日本が世界に誇るストライカーだったと思います。難しいバウンドに走り込んであわせる技術は、見事なものでした。


「持っている」という表現が、カズは好きではないそうです。積み重ねた努力の上に成り立つ結果を「持っている」という言葉で片付けて欲しくないようです。
でも、ゴール前の特殊な状況で「余計なことを考えない」という能力を彼は「持っている」と思います。そのような力が、ゴール前で普通の精神状態でシュートを打たせていたように思うのです。いかがでしょうか。


さて、少年サッカー、中学サッカーでのシュートシーンを見る時の私のポイントをひとつ。


味方のパス、もしくはドリブルでFWの選手が体一つ抜け出して、スピードにのった状態でペナルティエリアに入った。自分の左側から相手DFが猛然と寄せてくる。ここでFWはそのDFをかわそうと、利き足の右で内側に切り返す。


私としては、この時点でOUTです。半身でも前にいるのなら「シュートを打て」というのが私の考えです。
しかも右足で(相手DFが右にいたら左足で)。それでもし、内側に切り返したのならば、左で蹴れ、というのが最低ラインです。左足で蹴れないからもう一度右足に持ち替えて…なんていうのは完全にOUT! 私がベンチにいたら怒鳴りつけてしまうでしょう。


サッカーのようなロースコアのゲームでは、シュートまで持っていくのに、えっらい労力がかかっているわけです。相手は必死にそれを防ごうとする。
チャンスは一瞬です。そこを逃すな!というのが私の考えです。


ところが、FWの長男はどうも考えが違うようです。「そんなのはね、本人以外が決めないの。指導するにしても、自由にやらせる」そうです。

ふ〜ん。…カズだったらなんて言うだろう?


(kazu)