鎌倉⇄前橋

話が前後しますが、ちょっと前に、U-16トレセンリーグ神奈川対埼玉の観戦に前橋育英高校まで行ってきました。


現場の指導者からはあまりいい目では見られていなかった国体少年の部(選手権予選と重なる時期に強豪校が主力選手をとられてしまうため)の年齢制限をU-16に変更したのは、五年前のことでした。
中学3年から高校1年にかけての、実戦から遠ざかる世代の育成が目的だったのですが、国体のU-16化後、3大会逃していたU-17ワールドカップの出場を決めています。大きな成果につながりました。
史上最強と言われるロンドンオリンピック日本代表候補は、この世代が中心となっています。


次男は早生まれのため、現在高校1年生と同じ世代として神奈川県U-16の候補にあがり、何度かのセレクションを重ねて今回、選出されました。20数名の候補は、前述のリーグ戦の度にその都度入れ替えを行い10月の国体を前に、最終メンバーが絞り込まれるようです。
自分のチームでの練習、試合を行いながら、熾烈な争いを戦い抜いていくわけです。


情報が少し曖昧で、前橋市内をかなり歩くはめになりましたが(この日はてびサル再開の日だったので、渋滞に巻き込まれないよう電車で前橋まで行ってきました)私たちがグラウンドに着いた時は、前半終了間際でした。
次男はピッチの外で、アップをしながら戦況を見ていました。



もう何年も前のことですが、長男が中2の時に神奈川代表に選ばれ、埼玉で行われた大会に出場しました。
その時は、私は初めての出来事に浮ついてしまい、私の父親と妹夫婦を誘って試合観戦に出かけました。
しかしピッチサイドの観戦席に座って、私は普段応援に行く試合との空気の違いにすぐ気がつきました。大会は「勝った」「負けた」「うちの子が点入れた」とか、そういう雰囲気を押し殺すような緊張感。そこでサッカーをする中学2年生達は、多くの指導者達の厳しい目の中で戦っていました。
長男はその日はピッチに立ちませんでした。
そんなことは、少し考えれば普通にあり得ることなのですが、特別サッカー好きではない私の身内にとっては、退屈な時間でしかありません。カメラを首からぶら下げた私の父親は、歓声も特に上がらない観戦席から、ベンチの孫に向かって手を振ったり、名前を呼んだり…。呼んだ私が悪いのですが、長男の苦い心中を察するに、悪いことをした、と思ったものです。


私は親として、コーチとして、様々な経験を、長男を通じて積みました。だから、前橋まではるばるやってきて、息子が試合に出なくても大して落胆したりもしません。
そういう空気を次男も吸ってきたので、冷静に状況を受け入れているようです。カメラのレンズに写る顔には成長の後が伺えました。

「『うちの子を試合に出して下さい』って、監督に言ってこいよ」とくだらない冗談をかみさんに言っていたら、ベンチから次男が呼ばれました。



リードしたゲームの残り数分。ボランチとして出場。やるべき仕事は決まっています。 



4-1で神奈川の勝利。


埼玉選抜の監督は、帝京黄金時代を支え、三菱→浦和レッズと進んだ、名MF、名取篤さんでした。





なんか物足りない時には、てびサルへ。
…そのまま?着替えないのか? 
 


小学生も中学生も高校生も社会人もプロ選手も…


一緒にモップがけ。

(kazu)


5月8日のてびサル  参加20 コーチ2 ギャラリー2
(写真は4月24日のてびサルです)