あふれる熱い涙 1

藤沢清流 1-4 桐光学園
(前半1-1 後半0-0 延長前半0-2 延長後半0-1)
  
  
恐らくプランどおりに、先制点をあげることに成功した清流は、同点に追いつかれた後も再三にわたる桐光の攻撃を凌ぎ、80分を1−1の同点で終えました。
数は少なかったものの、何度か追加点のチャンスもあったのですが、チャンスは、桐光の方が多かった事も事実です。後半の終盤に近づくと、桐光ベンチに、いくぶん慌てている様子も垣間見え「もしかしたら…」という気もしたのですが。

押し込まれている時間が長っかたことと、もともと、前から追い回すスタイルのため、清流の消耗は相当大きかったと思います。特に両サイドFWの運動量はかなりのものだったのではないでしょうか。
桐光にも疲労の色は見えたのですが、先発陣とまるで遜色のない、やっかいそうな選手が次から次に交代して出てきます。
延長前半に2点、後半に1点入れられ、清流の選手権は終わりました。


 
 
 


小さいミスが普段より目立ったかもしれませんが、それは、KSのゲームより相手の圧力が早く強かったためではないでしょうか。
ドリブルで突っかけて行って失うことは、これまでも何度もあったこと。それでも、奪い返して、また前へ、というスタイルでここまで来たチームだと私は思っていました。
ところが、今回は一度ボールを失うと、なかなか取り返せない。なんとか奪っても、その後の切り換えが、普段以上に早く、奪い返されてしまう。こういう展開は、KSでは(私の見た中では)横浜FCユース戦くらいだったかもしれません。


もう一つ感じたのは、コーナーも含めたクロスの差。
この日は、次男が中盤のヘディングでほとんど勝っていたので(その対応策かどうかはわかりませんが、身長の高いFWを後半になって桐光は入れてきました)コーナーは得点の可能性があるかな?と思っていたのですが、なかなかいいボールがきませんでした。

天然芝の感触にいまいち慣れてなかったのかもしれません。



力に差があるのはわかっていたことで、それをどう凌いで勝つか、ということで戦略を練り、先制点をまんまと奪った。相手が同点に追いつき、落ち着きを取り戻す前に、追加点を取れていれば、展開は大きく変わっていたかもしれません。
横浜市立東は、まさにそういう形で夏の全国王者、桐蔭を下したのでしょう。

しかし、清流はそれがならなかった。とても残念だし、くやしいけれど、受け入れよう…。
試合後に清々しい涙を流す選手達から、そう私は教わったような気がします。

つづく…

(kazu)