高校サッカー三昧

新年二日に、西が丘にて選手権観戦。

西が丘競技場は、私が通っていた高校から地下鉄三田線に乗ってすぐ。部活の練習後に、ちょいちょい日本リーグや関東大学リーグを見に行ってました。



この日の私のお目当ては、岡山代表作陽高校。何よりも野村監督がどんなチームを作ってきたのか楽しみにしていました。

結果はPK戦中京大中京に敗退でした。


作陽は、10番のキャプテンが、組み立ての中心だったと思うのですが、後ろから、効果的なパスが前戦に入りませんでした。前の選手の動きだしが足りなかったのでしょうか、そのへんはわかりませんが、ボールを保持している割に、フィニッシュの局面にはなかなか持ち込めていなかったように思います。

たまたま、昨年に引き続き中京を見たのですが、この日気がついた事。前々から、この監督どっかで見た事あるなあ、と思っていたのですが…

以前グランパスで活躍していた岡山さんだったんですね。中京大中京が出身校だったみたいです。さらに、私の席のすぐそばに、沢入重雄さんの姿も発見。清水東高校で、ベルマーレを退任した反町康治さんらと活躍。やはり、グランパスの選手だった方です。沢入さんも中京のサッカー部にどうも関わっているよう。スタッフの経歴からして、なんかすごいです。

そういえば、私が高校生の頃も、この競技場のスタンドで、同世代の大学サッカーを観戦している都並さんとか、しょっちゅう見かけていました。釜本さんもお見受けした事があります。スタンドのサイズが小さいからですかね。


第2試合は山梨学院大附属高校 対 市立西宮高校

山梨はすごかったです。試合開始から、圧倒的にゲームを支配。西宮にボールをなかなか渡しません。単にポゼッションしているだけでなく、ペナルティエリア近辺まで、スピーディーに運ぶと、そこからガンガン個人勝負を挑み、さらに二人三人と絡んで、フィニッシュまで持って行きます。その中心には、白崎凌兵君というタレントがいるわけですが、確かにこの選手、足元も持っているし速い。昨年の宮市選手とはまた違ったタイプで、技をいろいろ使ってくる感じでした。両足の内側にポンポンとボールを当てて相手を揺さぶって抜いて行くのが得意の形なんでしょうか。Jで活躍したら、小学生とかにむちゃくちゃ人気がでるかもしれません。

先取点を取ったときは「何点入るかなあ」なんて思っていました。しかし、この後も続く山梨の猛攻を西宮は耐えます。そして、前半終了間際に、PKがらみで同点に追いつきました。

前半で追いついたことは、西宮にとって大きかった。

後半開始後も山梨優勢で試合は進むのですが、得点は入りません。当たりまくっていたGKと、西宮DF陣が集中していました。最も危険な白崎君がボールを持つと、二人、もしくは三人で対応。シュートを打たせません。
ここいらで、私と息子二人は「これは西宮が行くのではないか」と話し始めました。圧倒的に攻めているのは、山梨でした。でも、西宮は落ち着いて対応していました。相手の攻撃のスピードに慣れてきた、という印象です。冷静さを欠き始めていたのは、むしろ山梨。中盤が前掛りになり、DFの前が空き始めます。焦っているのか、パスの受け渡しのミスも目立ち始めました。

相手のパスをカットした後の、西宮のカウンターはきれいでした。10→14→10と渡りゴール。
「そういえば」と私たちは気づきました。
「西宮は、滝二(前年度優勝校)を破ってきてるんだよなー」

結局、2-3で初出場市立西宮が、優勝候補山梨学院大附属を下しました。


山梨の選手や、応援してしている人々にとっては、悔やみきれないような試合結果だと思います。でも、一発勝負において、この手の展開はこれまでにも何回も見てきました。

私には、縦に急ぎ過ぎた事が崩しきれなかった、一つの要因ではないかと思いました。今の五輪代表が、圧倒的に押し込みながら、なかなか点がとれなかったことを思い出しました。もう少し、落ち着いて、テンポを変えるような工夫があれば、相手DFをもっと混乱させることができたのではないでしょうか。強いだけに、焦りがチームに生まれ、前掛りになってしまったのでしょうか。

西宮は三回戦も勝って、今日準々決勝。ダークホース的な存在かも。



神奈川代表、桐光学園は尚志にPK戦の末に敗退。尚志もプレミアのチームですから、当然力はあります。でも、もう一つ上に行って欲しかったですね、神奈川で戦った相手としては。
桐光は5番、14番と2年生にも才能あふれる選手がいます。新チームには、小学校や中学校時代にさんざ対戦したり、一緒にプレーした選手達も間違いなく入ってくるはず。楽しみです。