高校サッカーを堪能する

新しいシーズンが始まってまだ間もないのに、高校サッカーは、既に白熱しています。関東大会の県予選と各リーグ戦、さらにインターハイ予選も始まり、毎週のように公式戦が行われています。連休があるこの時期は、例えば土曜日関東予選、水曜日KS、翌土曜日関東予選、というスケジュールで来ている訳です。

KS組は予選でシードされるため、トーナメントの試合数が少ないのですが、一回戦から戦って行くチームは、中一日という試合もあります。桐蔭、桐光、のプリンス組は、関東大会は本戦も出ません。ただ、プリンスリーグ自体が、クラブチームも含めた関東地区のリーグ戦です。チームの戦闘能力の差から言っても妥当な方式だと思います。

ちなみに、全国を西と東に分けてのプレミアリーグは、プリンスの上のリーグです。冬の選手権でプレミアのチームがなかなか勝てないという話題もありましたが、それもまた仕方のないことだと思います。選手権は、マスコミも含めてこの年代の最も注目を浴びる大会ですが、注目どうこうが大切なことではありません。プレミアの優勝チームと選手権優勝校のどっちが強いか、みたいな話もあまり意味がないと思います。
この年代は、まだまだ育成のまっただ中。同レベル間での年間を通してのリーグ戦を中心に、そこにトーナメントが入ってくるというスケジュールは、育成を念頭に置いた正しい方向だと思います。

私は、むしろその上、つまり大学生年代のリーグ戦に Jのサブチームも加えるとか、高校で本格的なサッカーをやめてしまう選手を減らすとか、そっちの方をもう少しみんなで考えた方がいいと思うのですが。いかがでしょうか。

まあ、いずれにせよ選手達は、トーナメントにしろ、リーグ戦にしろ、(勝っても、負けても、試合にでなくても)その中で様々なことを吸収します。そこをじゃましないように、私たちは応援をしたいものです。結果だけで、あまりわかっていないことを、ごちゃごちゃ言わないようにしないとね。


能書きはさておき、
清流は、KSを2連敗でスタートして、その後関東予選を挟んでの3連勝。上向きと言えるかもしれませんが、負けた2試合も彼らにとっては貴重な体験だったと思います。

初戦の横浜東戦は、これまで経験したことのないくらい厳しいプレッシャーを中盤で受け、息子は何度もボールを失いました。2戦目の座間戦は、再三両サイドから攻め込み、押し込んでいたにもかかわらず、なかなか得点には至りませんでした。逆にサイドで失ったところから速攻を仕掛けられ、失点をしました。PK戦で勝った湘南高校戦も、両サイドをしっかりと固められ、崩しきれませんでした。これらの課題を、個人、チームでどう克服して行くのか、応援する者としては、とても興味深いところです。

親の立場からすると、負けたショックでズーンと沈みきった所から、限られた時間の中で、息子がどう立ち直って行くのかを見ているのも(正直ヤキモキしながらも)楽しみではありました。

克服したのか、対策をたてたのか、単なる巡り合わせか、よくわかりませんが、連敗の後の連勝。でも、できれば浮かれずに勝った試合も振り返ってもらいたいものです。
ただ、試合中のハーフタイムの様子を端で見ていると、期待は膨らみます。あるリードされたゲームのハーフタイムを(本当はいけないのですが)近くにいて様子を見ていました。あきらめるでもなく、あせるでもなく、出場していない選手も含めた一人一人があっちこっちで後半に向けて話をしあっていました。ある者は選手同士で、ある者はコーチと。そして、監督の声で集まると、全員でのミーティングに入り、集中して後半に入って行きました。結局その試合は負けましたが、きっと先々につながるなあ、と私は思いました。


↑ダウンしながら。対戦チーム同士の交流ですか?


連休中のKSは土砂降りの中での試合でした。4日前の関東予選から全員を入れ替えて臨んだゲームでしたが、最悪のコンデションの中、勝利を収めました。レギュラーもサブもありません。出ていなくても、ベンチで参加していたから、変わらぬテンションで試合が出来ていたのだと思います。さらにK1チームも、ほとんど同じレベルで控えています。

明日は関東予選準々決勝です。