関東大会出場決定


↑最後のPKを冷静に決め、スタンドの応援席に走るキャプテン。



3試合連続のPK勝ちという、ぎりぎりの試合を乗り越え、藤沢清流高校サッカー部は関東大会出場を決めました。



…という結果だけを追えば、どういうとらえられ方になるのでしょう。
法政二高は、セットプレーや崩し方に成熟の度合いを感じ、この時期にもかかわらずチームの成熟度は高かったように思います。
清流は、やり方はシンプル。どれだけ持っている力を出し切れるのかが鍵。
細かいことはわかりませんが、両チームの構図はそんな感じだったと思います。
個人の能力が高い上に、尚かつ戦術的にもいろいろ持っているというのが、上のレベルだと思うのですが、総合力で全国で突出したチームというのは、神奈川のような力が分散している地域ではなかなか作れない。県内のどの強豪チームも、足りない部分をどこかに持っていて、そこをいろいろやりくりしているのだと思います。



マリノスユースというのが県内で一番強いチームなのかもしれませんが、将来性のようなことを考えてその時点での一番上手い選手を選んでいる訳ではないかもしれない。実際に準決勝にあがった4校、そしてプリンス組の2校の中には、マリノスのジュニアユース出身の選手もいて、その中には主力だった者もいるかもしれません。
一方、Jクラブのユース選手が全員プロになれるわけもなく、プロを目指して部活を選んだ選手もいるかもしれません。部活の子では、この時点でプロどころか、卒業後のサッカーなんて考えていない選手もたくさんいると思います。「関東大会に、ともかくでるのだ!」という目の前の目標を動機にして戦っている選手がほとんどでしょう。




能力も目標も雑多。この年代の試合の面白さはここにあると思います。恐らく、世界中のサッカー先進国を見渡しても、高校の部活とプロチームの下部組織がごちゃまぜになって、それが盛り上がっているという国はないんじゃないでしょうか?




↑一番ちっちゃくて、とびっきりのドリブラーがヘディングで先制!「おれ、公式戦初得点スよ!」知ってるよ。ずっと待ってました。



今日のゲームは、攻撃のバリエーションは法政二高。だけど、展開は清流の時間帯の方がやや多かった気もします。キーパーとセンターバック二人の頑張りと、そこからのシンプルな攻め方がはまっていたのだと思います。
次男の出来が悪く、正確なボールが両サイドになかなか入らなかったのですが、もう一人のセンターハーフがそれを補ってあまりある活躍。後半、次男に変わって出てきたでっかいのは、今やチームの切り札です。





↑そして、彼。また止めました!三試合連続PK勝ちというのは運だけではないと思います。



破れた法政二高の選手達の試合後の態度は立派でした。
次男は、また仕切り直しです。


サッカー選手としての目標はいろいろかもしれませんが、大人になっていく過程にいるという意味では、負けても勝っても、上手いのもへたっぴも、試合に出てても出なくても、みんな同列です。



明日は決勝戦
  藤沢清流×三浦学苑  13時〜  @等々力陸上競技場
同じく明日の午前には、同じ等々力陸上競技場で、女子サッカーの決勝戦もあります。
  藤沢清流×湘南学院  10時〜
女子は関東大会に行けるのは1チームだけなので、明日勝ったほうが、その切符を手に入れることが出来ます。



清流は、今回、男女ダブルで県大会決勝進出という快挙。
男子サッカー部の関東出場は3年ぶりです。