やる気を整える その2

本当にこの暑い中よくサッカーするな、と驚きます。
いや、学生だとか、それを職業にしている人ならなんとなくわかるのですが、ウイークデーは普通に働いている社会人が、です。神奈教SCのtonan前橋戦を見ての率直な感想です。なんで?と感心します。明日満員電車乗って会社に行くんだろ?と。

試合は2−3で悔しい逆転負け。
でも、航平の綺麗なゴールを二発も見ることができました。オーバーラップしたサイドバックのゴロのクロスに、相手DFとタイミングをずらすように遅れ気味に走り込み、右のインステップでチョンとあわせた二点目は、子供の頃テレビで見て憧れていた、ロマーリオをちょっと思い出してしまうようなゴールでした。





この日は清流サッカー部スタッフ(隣のグラウンドで1、2年生がTMをやっていました。ご苦労様です。ちなみに監督は神奈教OBです)、高校の後輩、友人達が観客席に。昔から、こういう時はやたら活躍します(神大時代、中央大学相手にハットトリックを決めた試合も、高校時代の恩師、高梨先生に見に来て頂いたゲームでした。二得点の風間監督率いる筑波大戦は私の妹や友人達が見に来ていました。でも両試合とも敗戦。なんで?…)。

「うーん、残念。」



話は始めのところに戻ります。
ちょっと想像してみたのですが、自分が監督だったとして、この炎天下で社会人に戦わせる術(ことば、というか)はありません。じゃあ、相手が小学生だったらどうでしょう?何度もやらせてきました。ふがいないゲームの後に、怒鳴りつけた事もあったかもしれません。あれで良かったのかと、妙に心配になってきます。

「夏にサッカーはナンセンス」という話をしているのではありません。

サッカーはあんまりお金はかかりませんが、きついスポーツです。気楽に始められますが、本格的になればなるほど、いろんな意味で「きつさ」は増して行きます。大前提として「へた」はきつい。「走れない」もだめ。「わかってない」人も試合では使ってもらえないかもしれません。関東リーグでプレーしている選手というのは、当然このへんはクリアしているんだと思います。

で、なおかつ、彼らは、まだサッカーが好き。何度負けても、まだやりたい、勝ちたい、上手くなりたい、と。そういう気持ちをまだ持ち続けている人達なんじゃないかなと思いました(だって、元Jリーガーがまだやってるんですよ!)。


小学生や中学生に「やらせる」ことは、言うなれば大人の力で容易にできるかもしれません。ある程度メンバーが揃えば、良い結果を残す事もできるかもしれません。

でも、彼らを「本当にサッカーが好きなサッカー選手」にするのは、そうそう簡単ではないような気がします。